2022年01月07日

女性のキャリア vol.2


トークナビインターン生がインタビュー形式でお届け!

今回は、第二章「樋田さんのキャリア設計」です。

―樋田さんからはいつも前向きなエネルギーを感じます。「なんでも挑戦したい!」と思うようになったきっかけはありますか。

人生一度きりなので、いつでも挑戦したい気持ちがあります。そのスイッチが入るのが周りにいる大切な先輩や友人たちが困っている時です。

28歳の頃、地方局を経験したフリーアナウンサーたちから仕事の相談を受けることが多くありました。先に経験した先輩アナのキャリアを聞きながら、皆同じ悩みを持つなら誰も開拓したことのないところに向かっていこうと思うようになりました。そして、皆の情報を得て、アナウンサーが活躍できる道=セカンドキャリアの環境を作ろうと思いついたのが起業だったんです。

私は、「アナウンサー以上に面白い仕事はない!」と思っています。だからこそ、生涯現役アナウンサーになれる道を作るというゴールを先に決めました。今仕事がないと言っているフリーアナウンサーと同じことをしたら、生涯現役ではいられないので、一生アナウンサーでいられる環境を作っているのです。

―アナウンサーが好きという気持ちで突き進んでこられたんですね!

好きという気持ち以上に強いものはないと思っています。好き、という想いが大きなエネルギーになっています。

―フリーアナウンサーになって成功している人はごく僅かで、もし自分だったら怖い決断だと思います。樋田さんはどのように考えてフリーに転身されましたか

始めにリサーチから始めています。フリーアナウンサーは人数が多いのに対し、仕事量が少ないために仕事がない人が発生していること、マネージャーが複数人を見ているため人気のある一握りしか手をかけられない現状を知って、よくある事務所に所属するパターンでは、レギュラー番組を複数本持つ確率が低いことを把握しました。

その現実を知った時、せっかくアナウンサーになれたので、アナウンサーが幸せになれる会社があったらいいなと思い描きました。思ったことを紙に書き出して、やりたいことが書けたら、それをやるための課題と改善策は何かということを考えました。

例えば、番組のオーディション情報がないという課題のある時期は、個人ブログを作りアクセスを高くし、相手から仕事を受けてほしいとオファーが来るWEBの導線を作ったり、オフィスがほしいと思って、けれど資金がないという課題の時は、その資金を集める方法を考え、クラウドファンディングに挑戦。ネットで資金を調達し、会社を設立しました。そうやって目の前の課題を一つ一つ解決していきました。

📷地方局を経て、トークナビで働くアナウンサーたち

―樋田さんのイマジネーションの源はどこにあるのでしょうか。

今のお仕事につながっているのは、まだフリーアナウンサーになって、食べていけない時にやっていたライターの仕事がきっかけです。その時、話す以外に書くことで表現するのも好きだということに気づきました。

その経験から、アナウンサーは言葉にずっと向き合う職業なので、言葉を繋ぎ文章を完成させることもアナウンサーが得意なジャンルなのではないかと考えました。「書く」という経験を他のアナウンサーにも経験してもらったらピタッとハマり、そして今「女子アナ広報室」という、企業の魅力をわかりやすい言葉にしてメディアに伝える仕事をしています。

特に私は他のアナウンサーの方と同じ地方局経験者という経歴があり、地方局もキー局も経験があるので、アナウンサーの気持ちが一番わかる社長だと思っています。だとしたら、この会社はアナウンサーにとって働きやすい会社になると確信し、仲間の夢を聞きながら様々な事業を創っています。

―今後の目標を教えてください。

ゴールは「生涯現役アナウンサー」です。そして、今考えているのは「集まった人のやりたいことを実現しよう」ということです。

コロナ禍で、不安が広がる中、本当に自分たちがやりたかったことはなんだろうということを伝え合える機会を作りました。互いに意見を出し合いながら、答えを見つけていく「ブレストミーティング」を2ヶ月に一回続けていきました。回を重ねるごとに、「本当はナレーションがしたかった」「アニメ声をいかして、人を楽しませたい」「イベントを開いてみたい」など意見が出るようになりました。

共通していたのは「楽しいことが好き」「誰かを笑顔にしたい」「人との出会いから学ぶ」ということでした。向上心があって、自分を成長させながら人とつながることで楽しいことを作っていきたいというのが、みんなの共通の意思だと感じました。

意見を出しやすい環境をつくることで、一人の頭脳では思いつかなかったことを、みんなの意見を持ち合わせることで実現していこうと考えています。

―樋田さんはお子さんもいらっしゃいますが、どのように家庭と仕事の両立をされていますか。

子どもとの時間と、仕事の時間をきっぱり分けています。独身時代よりも仕事に集中できる時間が減ってしまうので、1時間かけていたものを30分で終えようとか、自分のスピードを変えてきました。

20代の頃は子どもができたら働けなくなるという思い込みがあったのですが、世の中にはたくさん両立されている方がいらっしゃるので、勝手に自分で限界を決めていたんだなとある時気づきました。

さらに今はチームがあるので、互いに頼りあってやっています。職場に子育てしながらかつやくするママアナウンサーたちもいるので共感もできるんです。この人も頑張っているから私も頑張ろうってみんなが思ってくれて、それによって良い輪ができあがっています。


INTERVIEWER

トークナビインターン 小菅 玲菜 Kosuga Rena

<インタビュー後記> 今回は、「樋田さんのキャリア設計」というテーマで、樋田アナウンサーにお話をお伺いしました。心に残ったのは、「好きという気持ち以上に強いものはない」という言葉です。樋田さんは自分の好きという気持ちに正直だからこそ、行動力のある素敵な女性なんだなと感じました。私も自分の好きという気持ちを大切に、どんどん前に進んでいける女性になりたいです!

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