トークナビインターン生がインタビュー形式でお届け!
今回は、第一章「キャリア設計ってなんだろう」です。
―大学生の頃はどのようなキャリア設計をしていましたか。
大学生の頃は、「大学を卒業したらテレビ局に就職して、27歳の頃には結婚、その後はフリーアナウンサーとして活躍していたい」なんて夢見ていました。
その後のことは、想像がつきませんでした。
ただ、「絶対アナウンサーになりたい!」という職種は決まっていたので、ひとまず就職活動をして、22歳でテレビ局に入るぞ、というのが第一目標でした。
―想像がついていなかった、というより想像できなかったということでしょうか。
学生の頃は具体的にこの人みたいになりたい!というキャリア像が見つからなくて。
たまたま大学に、CAを辞めてフリーで講師をしている方が、講師としていらっしゃったことがありました。その姿を見た時に、かっこいいなと。
ずっと会社内で働くというよりは、スキルを生かしてフリーランスで大学で教えたり、誰かに教えるという経験を伝達していく女性に憧れを持ちました。
―今大学生で、「誰を目標にすればいいんだろう、誰に相談したらいいんだろう」と悩む人も多いと思います。樋田さんは、誰に相談をしてキャリア設計をすべきだと思いますか。
職種は問いませんが、1人でなく、様々なジャンルの複数人に話を聞いてほしいですね。
いろんなジャンルで活躍する人の意見を聞いていくうちに、経験談を参考にしながら、思考が変わり自分の可能性を広げていけるからです。
人に聞くことを続ける、というのは大学生の時からやっていくのはいいと思います。
―いろんな人に話を聞く時に重要なことはありますか。
お話を聞く時は、相手のことを下調べし、質問を用意しておくことや、
聞いた内容が理解できるように背景を把握しておくといいと思います。
どういう想いでその道を選んで、今に至るのかというストーリーとともに、壁にぶつかった時にどう乗り越えたかというエピソードはぜひ聞いてほしいです。
―キャリア設計で一番重要なことはなんだと思いますか。
まずは、自分が幸せであることですね。
人からどう見られたいかとか、人からどう思われているか気にする方もいると思います。
ですが、結局は自分の人生を自分で歩んでいくので、自分が何をしたら幸せか、何をしたら喜べるのかというのをまずわかっておいてほしいと思います。
その上で、自身の行いが社会にとって必要のあることなのかはものすごくポイントなんです。自分のやりたいことだけやっていても、誰の役にもなりません。必ずそれが人のため、社会のためになっていることなのかをリンクさせて、考えていくことが重要ですね。
―「社会貢献ってなんだろう、私が社会に貢献できることはなんだろう」と思う大学生、特に就活生が多いと思います。樋田さんは大学生のことから社会貢献について考えていましたか。
大学時代は私もよくわからなかったです。最初は、恥ずかしながらアナウンサーとしてやりたいことを実現する!という気持ちが強かったんです。
でも、結局仕事は人の役にたってそれで報酬をいただくので、誰かの役に立っていない働き方は意味がないなと働くうちに思うようになりました。
それで、自分のやりたいことだけではなくて、自分の行動が誰かを支えているかとか、一緒に働いているチームのサポートになっているかという、人の役に立つことが仕事なんだなとようやく気づいたんです。
フリーアナウンサーで迷っている方は、ナレーションの仕事をしたいとか司会の仕事をしたいとか、自分のやりたいことだけ考えて、それがどう世の中のためになっているかまで考えが辿り着いていないことが多い印象です。
したいことだけでなく、自分の声をどう生かして、誰かの役に立てるかということを考えてようやく仕事って入ってくるのかなと色々な方の働き方を見て思うようになりました。
―自己分析にもつながりますよね。樋田さんは、自己分析はどのようにされていましたか。またそれは今どのように生かされていますか。
大学3年生の頃、人生年表を作りました。その時に何に対して、嬉しいと感じたのか、悲しいと感じたのか、感情を思い出して全部書き出しました。
その中で高校時代、高校野球のウグイス嬢を務めた際に、自分の声がグラウンドに響き渡って、明るい声だと雰囲気が明るくなって、声の力をすごく感じたんです。
その経験から、音声表現に対する熱量というのが自分にはものすごくあるというのがわかって、自己分析していくうちにやはり私はアナウンサーになりたいんだという想いがもう一回ふつふつと湧いてきました。
就職活動していると、自分が本当にやりたいことはアナウンサーだったのかなと迷う時期もあります。
自己分析をして自分を知ることによって、私はやはりこの道に行く!という強い覚悟が芽生えてきて、それがエネルギーになって就職活動を頑張ることができるのだと思います。
就職活動中の学生たちも夢に向かって、諦めずに頑張ってほしいですね。
INTERVIEWER
トークナビインターン 小菅 玲菜 Kosuga Rena
<インタビュー後記> 今回は、「キャリア設計ってなんだろう」というテーマで、樋田アナウンサーにお話をお伺いしました。一番印象的だったのは、「誰かの役に立っていない働き方は意味がない」というお話です。最初のほうは自分の気持ちだけで突っ走りそうになります。でも、ちゃんと周りが何を求めているのか考えることで、社会の一員になれるのだと感じました。