話し方・聞き方の法則 Communication Report

初対面の人と一瞬で打ち解けよう!


初対面の人と打ち解けるのに、特別な才能は必要ありません。

ちょっとしたコツを知っているだけで、誰でも距離を縮めることができます。

ここでは、3つのコツをご紹介しましょう。

 

◎ありのままの“私”を知らせる「自己開示」

「自己開示」とは、文字通り、自分の情報をオープンにすること。

自分がどんな人間なのかを先に発信すると、「私は危険な人間ではありません」とわかってもらえるので、相手の警戒心を解くことができます。

たとえば、「僕はまだ独身で、両親と3人で暮らしているのですが、そろそろいい年なんで、一人暮らしでもしようかなと思っています」「親戚中に早く結婚しろと言われて困ってるんですよ」など、仕事の面からはあまり想像できないプライベートなことを話してみるのです。

そうすると、相手も心を開いてくれるようになります。

 

たとえば、40代の男性と20代の女性が初対面で仕事をするときに、女性としては何を話せばいいのか、戸惑ってしまうでしょう。年の差もありますから、共通の話題もなかなか見つからないものです。

そういうとき、男性の側が「双子の息子がいるんですが、家に帰るといつも2人からおもちゃで叩かれるんですよ」という話をして自己開示をすれば、女性は「今はスーツを着てピシッとしてるけど、家では優しいお父さんなんだ」と親しみを感じます。

 

話すのが苦手な人は、自分からそれをカミングアウトしてしまうのも手です。

「私は滑舌が悪いので、聞き取れない部分があるかもしれません。もしそうだったら遠慮なく聞いてください」と伝えるのです。あるいは、会話の最中に「今、スゴく緊張しているんです」と言ってもいいでしょう。

こう言われると、聞き手は「見守ってあげよう」という気持ちになるものです。

 

そもそも、人が緊張するのはなぜでしょうか?

それは、自分をいつもよりカッコよく見せたいという心理が働くからです。

けれど、「緊張している」と相手に正直に伝えることは、そんな自分を認めてあげることです。弱い自分を認め、素の自分をさらすことで、「失敗してもいい」という安心感が生まれ、リラックスできるのです。

 

◎相手を安心させる「バックトラッキング」

「バックトラッキング」とは、聞き手が話し手の言葉を復唱して確認することです。

飲食店で注文をするときに、店員さんが「とんかつ定食をおひとつですね?」とオーダーを復唱するのもバックトラッキング。

他にも「1時のご予約ですね」「お話をまとめますと~」「~ということですね」などの言い方は、すべてバックトラッキングです。

バックトラッキングの一番の目的はミスを防ぐことですが、話の途中で挟むと、「あなたの話を理解していますよ」というメッセージになります。

「確か、趣味は読書でしたね?」「さっき、長野県のご出身だとおっしゃっていましたが…」と言うと、それだけで、あなたに対する相手の印象はとてもよくなるはずです。

 

◎相手への共感を伝える「感情フィードバック」

バックトラッキングに近いテクニックに、「感情フィードバック」があります。

これは、話を聞きながら、「うれしかったんですね」「悲しかったんですね」「不安だったんですね」と、相手の気持ちを察して、それを言葉にするのです。

感情フィードバックは、相手に「あなたの気持ちをわかっていますよ」と伝えると同時に、「あなたを理解して受け止めています」というメッセージを伝えることになります。

人は、自分の気持ちや感情を誰かにわかってもらうと、その人に親しみを感じて打ち解けやすくなります。とくに女性は、「共感の生き物」と言われているくらいですから、感情フィードバックを使うと、お互いの理解が深まるでしょう。

 

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