話し方・聞き方の法則 Communication Report

知らない人に思い切って話しかけてみよう!


 

新しいクラスや初めての職場になじむ前は、「友達はできるかな」「新しい環境になじめるかな」と不安になりますよね。

私は子どもの頃から人見知りが激しく、クラスでも存在感の薄い子でした。当然、友達をつくるにも時間がかかりました。だから、クラス替えの発表の前日は、夜も眠れないくらいドキドキしたことを覚えています。

 

アナウンサーとしての仕事をスタートした頃は、人見知りで悩むことも少なくなっていましたが、それでも青森という見知らぬ土地で新生活を始めた直後は、人との距離をうまく縮められませんでした。

職場は知らない人ばかりで、家に帰ってからもひとりぼっち。寂しさに押しつぶされそうになりながら、私はこれではダメだと考えるようになりました。

そこで、ある“トレーニング”をしようと決めたのです。

 

人見知り解消トレーニングとは

それは、毎日、3人の知らない人と話をすること。

もちろん、同じ職場の先輩や同僚とは毎日話していましたし、番組の制作スタッフの方々とも会話をしていました。

ただ、それでは相手が限られてしまいますから、人見知りの殻を破ることはできません。

そこで、自分から知らない人に話しかけるように心がけたのです。

化粧室で一緒になった人に「今日は暑いですね」と声をかけたり、今まで話したことのない他部署の人に「ランチ、何にしましたか?」と話しかけたり……。

そんな何気ない会話を交わすようにしてみました。

 

必要なのは「あいさつ+ほんの一言」

最初は、話しかけるまでに時間がかかったり、もうやめようかと思ったりもしました。

でも、しばらく続けると、ドキドキする場面が徐々に少なくなってきたのです。

話し上手な人は、相手が初対面の人でも緊張しないで自然に接している印象がありますよね。私もそういう人はうらやましいな、と思います。

でも、話すことに苦手意識のある人が同じようにやろうとしても無理でしょう。

だから、少しずつ慣れていくのです。

とはいえ、私が試した「1日に3人」という課題は、ハードルが高いかもしれません。

そう感じる人は、1日ひとりだけでもいいでしょう。

無理やり会話を続ける必要はありません。

必要なのは、「あいさつ+ほんの一言」

短い言葉を交わすところからスタートするのが、一番だと思います。

 

英会話の力を上達させる一番の近道は、大勢のネイティブと話すことだと言われますが、人見知りも同じです。大勢の人と話さないと克服することはできません。

知らない人と話すのが苦手だという人は、ほんのちょっとだけ勇気を出して、自分の殻を破ってみましょう。

 

 

あなたへのオススメ

▼現役女子アナ直伝!プレゼンテーション上達法

関連記事

▼緊張しないおまじないをつくろう!

▼初対面の人と一瞬で打ち解けよう!