話し方・聞き方の法則 Communication Report
最初に発言して場を仕切ろう!
人と話すとき、その場を「仕切る」にはどうしたらいいのでしょうか。
「小心者の自分が『仕切る』なんてできませんよ!」
「よほど経験を積まないと無理なんじゃ……」
そう思うかもしれませんが、実は誰でも簡単に場の主導権を握る方法があるのです。
その場を仕切る方法~最初に発言する
それは、最初に発言すること。
内容はどんなことでも構いません。
「今日は暑いですね」でも、「そろそろ始めましょうか」でも何でもいいのです。
あくまでも私の経験上ですが、その空間を仕切るのは、最初に声を出した人です。
話すのが苦手な人でも、商談や会議で「今日はよろしくお願い致します」と誰よりも早く発言すると、
自分に有利な方向に話を進められるでしょう。これは、合コンでも使えるテクニックかもしれませんね。
アナウンサーの中にも、この心理テクニックをよく心得ている方がいて、スタジオに入った瞬間に、
必ず自分から「おはようございます」とスタッフの方に声をかけています。
ゲストの方にも、「今日のネクタイのお色はワインレッドですね。そういえば、ボジョレーヌーボーは、もうお飲みになりましたか?」と、最初に話しかけるのです。
こうして、本番前に、自分がその空間を仕切る空気をつくり出しているのでしょう。
新人アナウンサーはそこまで余裕がないので、黙って自分の席で原稿チェックをしています。
すると、その空間ではどうしても受け身に回ってしまうのです。
その場を仕切る方法~テーマを明確にする
場を仕切る方法として、もうひとつ有効なのは、テーマを明確にすること。
「今日は、社内報のリニューアルに関する打ち合わせでしたね」
「チームの問題はいろいろありますが、まず仕事の振り分けについて話しませんか?」
こんなふうにテーマを明確にすることで、出席者はそのテーマに沿って話を進めてくれます。
もし、話がそれてしまっても、
「脱線してしまいましたね。話を××の件に戻しましょう」
と提案すれば、その発言をした人が自然に主導権を握れるようになるのです。
話し下手な人でもできる簡単なテクニックですから、ぜひ試してみてください。
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