トークナビインターン生がインタビュー形式でお届け!
今回のテーマは「自分の強み」についてです。
-地方局アナウンサーを経験したからこその強みを教えてください。
まずは、度胸ですね。
月曜日から金曜日まで毎日生放送に出て、どんなトラブルが起きようと
時間が来たら、放送は始まってしまうんですよね。
どれだけ準備ができていなかったとしても、放送が始まればできるフリをする感じ。
これって実はすごく大事で。本番萎縮してしまっているアナウンサーは長く続かないと思うんです。
どんなに準備ができてなくても、手元に原稿がなくても、
ひとまずカメラに映ったらプロなので、なにかしら番組を繋げようとしていました。
-生放送中に気を付けていたこと・意識されていたことはありますか。
生放送はハプニングだらけです。
くるはずの原稿が手元にきていないことがあったり、事件が起きたら情報の差し替えがあったり。
最新のニュース速報が差し込まれることがあると事前に余裕を持って原稿を確認する時間はないんです。
だからこそ、飛び込んできたニュースをすぐに理解して、わかりやすい言葉で伝えることが重要です。
絶対に放送時間は守らないといけないので、ニュースを伝えながらも、
どの部分を削るかを意識していました。
例えば朝に起きた事件でまだ犯人が見つかっていないとなると、
放送時間中に事件に動きが出てくる可能性があります。
事件に動きがあった場合にはこんなふうに伝えようなど、心の準備をしていました。
どんなトラブルが起きるのかは大体想定できるようになっていきましたね。
-ニュースを伝えるだけがアナウンサーの仕事じゃないんですね。そういったところにも地方局アナウンサーならではの強みがあるのでしょうか。
カメラの前でニュースを伝えるのは本当に限られた時間で、ほとんどが準備です。
地方局の場合、番組制作もします。取材先を見つけて、アポを取って、映像の編集もする。
私自身、地方局時代に自社制作のラジオ番組を取材から編集までしていました。
地方局アナウンサーの強みは、裏方のスキルが得られることだと思います。
番組を何分以内に終えて、その枠になんの情報を詰めて、視聴者にどう見てもらうか。
これはほとんど広報だと思います。
人やサービスの魅力を引き出して、わかりやすい言葉に加工して、発信までする。
地方局での経験が、現在の広報としてのお仕事にも繋がっています。
-制作する側の気持ちをわかっているからこそ、大切にしていたことはありますか。
どのようにカメラに写ったらより魅力的に見えるのかといった視点です。
カメラを持って取材をした経験があるからこそ、ゲストがどの辺りに写って、
自分がどんな向きをしたら画的に収まるかまで考えてリポートできる。
そして、カメラマンが撮っていて楽しいなって思うように、抑揚をつけたりできる。
カメラの前で話すことが中心のアナウンサーだと、なかなか気づけないことかなと思います。
これは地方局ならではの強みで、裏方側の立場も経験した人は、
アナウンサーとしても大いに活躍するのではと考えています。
INTERVIEWER
トークナビ インターン
樋田 有紗 Arisa Toida