話し方・聞き方の法則 Communication Report
鼻濁音でキツい印象をくつがえそう!
女性で話し方がキツいと言われる方や、乱暴なイメージのある男性は、
実はある共通の特徴があります。
何だか、わかりますか?
それは、「濁音」を多用していること。
たとえば、部下に対して、こんなふうに注意したとします。
「だからさ~、そういうやり方じゃダメだって言ったじゃないか!」
この言葉は、冒頭からいきなり「だ」という濁点から始まり、
「じゃ」「ダ」とさらに濁音が続いているので、
聞き手には相当厳しい一言として受け止められます。
濁点は音の響きが強く、汚いイメージを持たれやすいので、
注意して使ったほうがいいのです。
ところが、濁点を無自覚に使っていると、
言葉の持つ強いインパクトがその人自身の印象と結びついて、
高圧的でキツいイメージを与えてしまいます。
濁音を柔らかくするトレーニング
プロのアナウンサーは聞き手が不快に感じることをよく知っているので、
濁音を柔らかくするトレーニングをします。
濁音を、鼻濁音、つまり鼻にかかったような発音にするのです。
鼻濁音は、演歌歌手の瀬川瑛子さんのしゃべり方をイメージしてもらうと
わかりやすいかもしれません。
呼吸が鼻に抜けるような感じで声を出すのです。
「がぎぐげご」なら、「んが/んぎ/んぐ/んげ/んご」と、
前に“ん”をつけて発音してみると、
鼻にかかった声になるのが実感できるでしょう。
では、「んが/んぎ/んぐ/んげ/んご」を、
お腹からゆっくり声を出しながら繰り返してみてください。
慣れてきたら、少しずつ早くして、呼吸が鼻にかかる感覚を確かめます。
これがうまくできるようになると、「ん」をつけなくても鼻濁音がつくれるようになります。
さらに「がが/ぎぎ/ぐぐ/げげ/ごご」というフレーズを繰り返すと、
鼻濁音の出し方がつかめるようになります。
終わりに
私たちが講座で行っている鼻濁音の発声練習を4つご紹介します。
ぜひ声に出して読んでみてください。
日常会話の中で鼻濁音が使えるようになると、印象が柔らかくなります。
女性にはおすすめですので、ぜひマスターしてみてください。