話し方・聞き方の法則 Communication Report

第一声をまっすぐ相手に届けよう!


カフェやレストランで注文するときに、
定員さんに「はい?」と聞き直されることはありませんか?

言葉をよく聞き返される人は、話し始めの最初の音が出ていないのです。

たとえば、「オレンジジュースをお願いします」というときの
「オ」の音がしっかり出ていないと、相手は注文を聞き取ることができません。

相手に正しく聞き取ってもらうには、息を前に出すことです。

とくに最初の音がしっかり前に出ていれば、相手から聞き返されることもなくなるでしょう。

 

「ティッシュ」を使ったトレーニング

私たちの講座では、「ティッシュ」を使ったトレーニングをしています。

ティッシュを顔から少し離した位置にぶら下げ、口を大きく開いたまま、「アッ」「ハッ」と息をぶつけるのです。

このとき、息はお腹から出すように心がけてください。

息だけだと難しいと感じたら、「アッ」「ハッ」と声を出しても構いません。

このとき、ティッシュが揺れたら、息がきちんと前に出ている証拠です。

この息に声を乗せられれば、最初の一音から大きな声を出せるのです。

 

長く発音するトレーニング

同じ音をできるだけ長く発音するのも、声を前に出す訓練になります。

「あー」と声を出しながら、何秒続くか計ってみましょう。

 

重要なのは長く声を伸ばすことですから、声の大きさや高さは自由で構いません。

自然に出しやすい声でやってみてください。

 

息がどれくらい長く続くかは、人によって異なります。

最初は、だいたい10~15秒ほどしか続きません。

声を長くだすことに慣れていない方や女性の場合は、9秒くらいで苦しくなってしまいます。

でも、しばらく練習すれば30秒くらいは続くようになるでしょう。

 

このトレーニングは、アナウンサーにとって不可欠なものです。

アナウンサーが読み上げる原稿は、10秒で終わるものもあれば、30秒くらい続く文章もあります。

ですから、どんな長さの文章でも途中で息が苦しくならないように、一定の大きさで声が出せるように練習するのです。

ただし、声は単純に出せばいい、というものではありません。

のどに力を入れて、「あー」と思いっきり叫ぶと、のどをつぶしてしまいます。

必ずお腹の動きを意識しつつ、腹式呼吸をしながら声を出すようにしましょう。

 

トレーニング≪応用編≫

このトレーニングには、第2段階の≪応用編≫があります。

声のボリュームを上げたい人や、安定感のある声を出したい人は、
この「あー」をもっと低い「あー」にして、練習してみてください。

また、ドレミファソラシドのように「あ」を全部違う音階にして、
「あー、あー、あー」といろんな音にして試してみましょう。

出せる声の幅が広ければ広いほど、表現の幅も広くなります。

たとえば、高い声で長時間話していると相手を疲れさせてしまいますが、
途中からさりげなく声のトーンを落とすようにすれば、飽きられません。

声の「引き出し」が多いと、聞き手に対して優しいしゃべり方ができるのです。

 

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