現役アナウンサーたちが様々なジャンルで活躍する株式会社 TALK NAVI。
「女子アナ人事室」初期メンバーが、新たな戦力となって活躍しています。
今回は、トークナビ 第3期メンバーとして加入し、女子アナ人事室・研修講師として活躍する町田満彩智さんの一日に密着します。
声をきっかけに、人とひとを繋ぐ仕事がしたい
――町田さんは新卒後はどのように過ごされていたのでしょうか
町田:大学卒業後は、日米政府機関の広報担当として勤務後、沖縄親善大使(ミス沖縄)としてメディア出演をはじめ、テレビ局リポーターやラジオパーソナリティを務めていました。
沖縄で生まれ、島のおじいおばあから戦争体験や命の大切さを聞いて育ったので、「人とひとを繋いで、平和の大切さを伝えられるようなお仕事がしたい」とずっと思っていました。
アナウンサー(伝えるプロフェッショナル)としての人生をスタートできたことはとても嬉しかったです。
視聴者の方々に興味を持っていただくための「伝え方」を試行錯誤し、アポをとり現場で取材、インタビュー、原稿作成、それを自分の声にのせて伝える。裏方から表に立つまでの一連の仕事も経験させていただいたからこそ今があると、心から感謝しています。
――アナウンサーとしての第一歩を踏み出した前職を振り返ってみてどんな日々でしたか?
町田:責任感をもって現場に集中し、インプットとアウトプットを繰り返していた日々でした。年間約300日国内外でメディア出演の機会をいただいていたので、日々違う場所で様々な方にお会いし、状況に合わせてお話をすることが求められました。ホテル生活が続いた時期もあり、目まぐるしい日々の中で臨機応変に対応する力も養えたのではないかと感じています。
私の場合は「アナウンサー」として進行しつつ放送する場面と、「タレント(ミス沖縄)」として言葉を伝える場面があり、仕事内容や求められていることに合わせて原稿の作り方を変えて、話し方や立ち居振る舞いにもかなり気を配っていました。
特にミス沖縄としてメディア出演や講演登壇をさせていただく際は、原稿を持たないというルールがあったので、緊張してしまった時も自然と言葉が出てくるように、何度も何度も壁に向かってスピーチ練習や構成を頭にたたき込んでいました。関係者の方々との事前打合せ後原稿はすべて自分で作成し、「伝える事柄」についてとことん調べて原稿を練り確認をいただいて、それらを覚えることを毎日繰り返していました。
その経験があったからこそ、どんな時も自分自身の言葉に落とし込んで話す習慣がついたと感じています。
“声をきっかけに沢山の方々をサポートする仕事” がやりがいに
――アナウンサーとしての業務の中で苦労したことはありますか?
町田:現場で想定外のことが起きたとき、瞬時に臨機応変に対応しなければならないことが最初は大変でした。
初めてのお仕事はフジテレビ系報道番組のリポーターとしての生放送出演だったのですが、時間が何度も変更になってしまい、別の出演者の方が到着に間に合わず場を繋がなくてはならなくなりました。放送中会場で5万人の方々に注目されていたこともあり、予想以上に緊張もしてしまいました。
準備をしてしっかりとシミュレーションをしていたつもりでもまだまだ足りないということを学び、当日は余裕を持って周囲をよく見て動くことができるように、「現場では必ず想定外のことが起こる」という意識を持ち、自分自身の準備や体調は一層入念に早めに整えるようになりました。
現場が好きで、声をきっかけに沢山の方々に喜んでいただけることがやりがいに繋がっているので、常に良いパフォーマンスができるよう今も準備時間は大切にしています。
――町田さんの1日に密着させていただく前に、少し業務内容について教えてください
町田:現在は東京を拠点に、メディアやイベントでのMC、アナウンサー講師業務、女子アナ人事室業務に携わっています。
元々大学では教育学を学び、東日本大震災後、毎月東北の中学校や公民館でのアカペラ教室に携わっていた経験もあったので、「学びや成長をサポートすること」にとても興味がありました。これまでの経験が少しでも誰かの役に立つのなら、こんなに幸せなことはないなと感じて日々講師業務にも力を入れています。
また人事室では、アナウンサーを志す学生の皆さまの面接対応や、学校訪問、就活生の面接対策講座やトークナビ内人事も任せて頂いています。声をきっかけに誰かの人生の大切な場面をサポートできることにやりがいを感じていて、寄り添い励ます中で、受講生の皆さまが成長できた!と喜んでいる様子をみるととても嬉しい気持ちになります。
- 10:00
- 出社・学校訪問
出社の時間はアポイントメントに合わせています。朝はメールチェック・ニュースチェックを済ませた後、1日のスケジュールとタスクを確認し、学校訪問へ。打ち合せの際は、先生方のニーズやお悩みに耳を傾けて、それらに合わせて適切なご提案やサポートができるよう心がけています。
- 11:00
- 学生面接対応
就職を希望している学生さんの面接を行います。その人の良さを引き出しながら、本当にやりたいことや興味のあること、これまで情熱を注いできたことについてヒアリングします。「本音で話していただくこと」を大切にしているので、話しやすい雰囲気づくりを心がけています。
- 12:00
- お昼
午後のMC原稿を確認しながらランチタイム。午後も明るく笑顔で現場に入れるように、お昼はしっかりと取ります。オフィスの近くに美味しい定食屋さんがあるので、同期アナウンサーと一緒に食事をするのも楽しみのひとつです。女子アナ人事室で一緒に仕事をすることが多い遠藤アナウンサーはいつも笑顔で優しくて、何でも話せるかけがえのない存在です。
- 13:00
- 司会・MC
早めに現場入りをして、ご挨拶や進行の確認、会場設備や現場の雰囲気を把握するようにしています。イベント中イレギュラーなことが発生した場合も臨機応変に対応できるように、準備は念入りにしてから臨みます。「出席者の方々が、気持ちよく参加したくなるような空間」を大切にしているので、現場の雰囲気を大切にしながら話すように心がけています。タイムキープをしつつ、声のトーン・テンポ・表情・姿勢・目線の置き方を考えて、熱のある会話が生まれやすいような空間づくりを意識しています。
- 16:00
- 研修講師
ビジネスマナー研修をはじめ、プレゼンテーション・チームビルディング・エレベーターピッチ研修等を担当しています。現在はオンラインでの講座や研修も行っており、一人ひとりへのフィードバックの時間をとても大切にしています。話すことに悩みを抱えている方も、ちょっとしたコツやトレーニングで、話し方のスキルアップにつながることを実感していただきたいです。「緊張して話せなくなってしまう」とおっしゃっていた受講生の方が、研修後には自信を持って話している様子をみると心から嬉しいです。
- 18:00
- 定例ミーティング/アプローチ
お客様とのオンラインMTGを行い、女子アナ人事室メンバーと打合せ後、作成した企業説明資料をもとに各学校へのアプローチを行います。アプローチ先のリサーチや選定もしっかりと行いながら、チームで進めていきます。進捗状況の報告、日々の気づきや改善点、成功事例も共有。女子アナ人事室メンバーは、仲間の嬉しかったことも一緒になって喜んでくれるメンバーばかりで、チームでお仕事ができることがモチベーションにつながっています。
- 19:00
- 退社・帰宅
良き話し手であるために、最高の聞き手でありたい
前職では沢山の国や地域をまわり、メディアやイベントでお話しをする機会も多くいただきました。
そこで何よりも大切だと感じたのは「お会いする方々の声を聞いて、相手の考えや文化をよく学び寄り添う」ことでした。
それがあってこそ、相手は心を開いて耳を傾けてくださることを実感し、今もお仕事のどの場面においても聞く姿勢は大切にしています。
ビジネスパーソンもアナウンサーも経験した私が伝えられること
ビジネスの現場では、日々沢山の方々とコミュニケーションをとる機会が訪れます。
大事な商談やプレゼン、人前でのスピーチのとき、「もっと上手く伝えたい、自信を持って話せるようになりたい」と感じている方も多いかもしれません。
自分らしく、自分の言葉で、自信を持って相手に伝えるためのサポートができるように、ビジネスパーソンもアナウンサーも経験した身として、具体的なお悩みにも寄り添い励ますアナウンサー講師でありたいと思っています。
私とトークナビ
アナウンサーとしてのキャリアを考える中で、結婚・出産を経て働く機会が少なくなってしまったり、年齢制限が設けられたりすることが多い現状にすごくモヤモヤを感じていました。これまでの経験を活かして働いていきたいと思っていたときにトークナビに出会い、第3期生として入社をしてからは「こんなにも働きやすく、活躍できる環境があるんだ」と感謝と驚きの毎日です。
トークナビには、子育てと両立しながらアナウンサーとして活躍している先輩方も沢山いらっしゃいます。自分自身が目指したいキャリアを築いている先輩方と一緒に働けることが何よりも嬉しく、樋田社長をはじめ親身になって相談にも乗ってくださる温かい方ばかりで、心から感謝しています。
今後は私自身も現場経験を積み勉強を続けながら、アナウンサー講師や女子アナ人事室としても「伝わる話し方」を届けていきたいと考えています。「伝わる話し方」が社会に広がることで、それにより人と人との円滑なコミュニケーションが生まれ、平和で優しい社会を築く一助となれたら幸せです。
沖縄で抱いていた夢を少しでも実現できるように、一歩一歩丁寧に頑張っていきます。
プロフィール
町田 満彩智
1993年1月13日生まれ
沖縄県出身。大学卒業後、日米政府機関の広報担当として勤務。ミス沖縄(沖縄親善大使)及びミスワールド受賞者としてメディア出演後、テレビ局リポーターやラジオパーソナリティの仕事を経て、2020年に株式会社トークナビに入社。
幼少から沖縄伝統芸能の舞台に立ち、震災以降は毎月東北でアカペラ教室にも携わっている。音楽と旅行と厚焼きせんべいが好き。休日は腱エクササイズや、美味しいお茶屋さんで本を読んで過ごすことにも没頭している。