現役アナウンサーたちが様々なジャンルで活躍する株式会社 TALK NAVI。「女子アナ広報室」メンバーは活動の幅を広げて活躍しています。
今回は、キャリアチェンジし「女子アナ広報室」で働く山村燿さんの一日に密着します。
全く想像もしていなかったアナウンサーの道。
――アナウンサーになろうと思ったきっかけは?
山村:大学卒業後ホンダに入社してそこで新車のナレーションやイベントのMCなど話すお仕事をしていました。
スポーツ系の大学へ通っていたこともあってそれまではスポーツ業界に進むことを考えていました。なのでアナウンスについて勉強したことはなかったし、全くアナウンサーの道に行こうと思っていなかったんです。
学生時代はフィットネスインストラクターか体育の教員を目指していました。
はじめは就職活動はせずに、実家のフィットネススタジオを継ごうと思っていました。
でも知り合いから学生時代にモデル業などをしていたこともあって、ホンダ本社の”Honda Smile採用”があると紹介してもらいました。そこで“話す仕事”をやってみたことで伝えることの楽しさとか目の前でお客さんが頷いて聞いてくれたり、自分のナレーションを聞いて車を買ってくださったりして目の前で反応が見られる楽しさを知ったことがアナウンサーへのきっかけとなりました。
――何のスポーツをされていたんですか?
山村:ミニバスから15年間バスケをしていました。
大学でもバスケを続けたかったのですが、学校まで2時間かけて通っていたので終電の関係もあり、バスケを続けるのが難しくて。なので大学では新しいことをやってみようとフットサルサークルを立ち上げ、4年生の頃には部に昇格しました!
文武両道を目指して学生時代を過ごしました。
――ホンダのお仕事はどのような内容でしたか?
山村:ホンダ本社ビルにあるホンダウエルカムプラザ青山にて“Honda Smile”としてHondaの魅力を伝える仕事をしていました。
Hondaの顔として、人前に出る仕事が多くありました。
例えば新車のナレーションやモータースポーツのⅯC、他にはホンダの式典やイベントの司会、表彰式のアテンドも行いました。
イベント時には裏方を担当することも。イベントの裏側のブースで音声や照明、影アナウンスなど機材操作系も経験しましたね。
また、お客様にまた来たいと思っていただける施策を考えたり、毎週のように変わる展示製品の勉強をしたりもしていました。車だけじゃなくてバイクや飛行機、農業用の機械まで勉強しました。
他には毎朝、テラスに車を展示するお仕事もありました。新車を運転するのではじめはとても緊張しました。でもそのおかげで駐車がとてもうまくなりました。(笑)
――ホンダのお仕事で身につけた力や試行錯誤したことを教えてください。
山村:ほんとうにたくさんあります。今ベースとなっていることは全部そこで学んだなと思っています。
でも一番は「接遇能力」ですね。毎日3000人ぐらいお客様が来られるショールームでしたし、お客様は日本の方だけじゃなくて海外の団体客の方も来られたので英語の勉強もしました。毎日のように外国の方と接していたので自然と英語が話せるようになっていました。
特に意識していたのは来てもらったお客様の要望に応えるだけじゃなくて要望以上の言葉がけとか相手が求めていることを気づけるようにとかプラスアルファのおもてなしの精神を心がけていました。
相手を思った接遇対応が身につきました。
あとは私たちが会社の顔となるので自分の行動や発言によって会社のイメージを傷つけてしまうかもしれという責任感は常に持って仕事をしていました。
毎月行っていたナレーションや司会の研修で「伝える力」が付いたと思います。
固い式典から会場を盛り上げる系のイベントの司会まで幅広く経験できたことで場面に応じた話し方が身に付きました。
また原稿を全部暗記しなければいけなかったので暗記力も身につきましたね。(笑)
原稿を理解して自分に落とし込んでいくと自然と体にしみこんでいったのでそんなに苦労せず暗記できました。
――もともとのお仕事と司会の仕事に通じると感じていることを教えてください
山村:もともとの仕事が本当に今の経験がベースとなっていると感じます。
例えば司会を任されたら自然と自分の立ち位置を考えるようになりました。
誰が主催者で誰がお客さんなのかとか組織の理解みたいなものを考えるようにもなったし、たくさん場数を踏んだことで当日の急な変更にも臨機応変な対応ができるようになりました。
あとは当時緊張や不安、焦りを表に出さないように心がけていたので、いま落ち着いているように見えるといわれることが多くて、たぶんその時の経験があったからかなと思います。
――声だけで伝えるうえで大切にしていることを教えてください。
山村:声に表情や気持ちが乗ると思うから〝笑声″を意識しています。
それだけではなく、結局場面によって変わるから、当日現場に行って感じた会場の温度感に合わせた声のトーンを意識しています。
――もともと司会以外の業務には興味はあったのですか?
山村:文章を書くのは割と好きな方だったけど広報業務は全く縁がなかったです。
ホンダの仕事もある意味いえばホンダのことを知っていただくためにPRしていたので似ている部分がありましたが、広報にすごく興味があったわけではなかったです。
トークナビに入る時に、今までの職の経験が企業の魅力を伝えるという点で活かせるのではないかと似たものを感じました。
- 10:00
- 出社、メールチェック
- 10:15
- 朝礼
- 10:30
- プレスリリース取材
- 11:30
- プレスリリース作成
- 12:30
- ランチ
- 13:30
- メディアアプローチ
- 15:00
- 司会現場入り
- 17:00
- 退社・帰宅
――トークナビに入ろうと思ったきっかけはなんですか?
山村:結婚・出産を機に3年間務めたホンダの仕事を退職し、1年間は育児をしていたんです。
でも子育てをしながらも働きたい欲がずっとあったので、ネットで仕事を検索していました。話す系の仕事は変わらず続けたかったので人前に出て話す職業を検索していました。
そしたらたまたまトークナビのHPを見つけて“なんか良さそうだな”と直感で思いオーディションに応募しました。
いざオーディション会場に行ってみると、会場の雰囲気がホンダの仕事の時の雰囲気と似ていて「ここで働きたい!」と強く思ったのを今でも鮮明に覚えています。
また、代表である樋田社長が1人1人に合わせた働き方を重視してくれていて、子育てしながらでも働きやすい環境にも惹かれました。
――トークナビのお仕事のやりがいを教えてください。
山村:広報だと“こうしたら伝わるかな”、取材だったら“どうしたら引き出せるかな”と考えることがMCとかの表舞台の仕事に生きていると感じてやりがいにつながっています。
広報業務と表に立つ仕事は別物と思われがちだけど「この企業さんについて伝えたい!」という思いで動くことが実際表舞台の仕事に生きてくると思います。
――今までの仕事の中で大変だったけどやりがいを感じたことは何ですか?
山村:企業さんから意見があったときに、どうしたら解決できるかを社内全体で考えられるチームワークがいいなって思ったし、提案したことで企業さんに喜んで納得してもらえた時に一番やりがいを感じました。
――最後に、学生に向けてメッセージをお願いします。
山村:やっぱり「自分のやりたいことをやってほしい」と思います。
就職活動って自分に向き合えるとてもいい時期だと思っていて自分のやりたいことを自己分析したり、周りの友人に聞いて他己分析をしてもらう中で、自分のやりたいことをみつけて入社することができたら長く続けられると思います。
でもちょっと妥協したり諦めて入ってしまうと長く続かないと思うから自分のやりたいことに向かって頑張ってほしいなと思います。
あとは会社とリンクする部分を探すのも大切だと思うけど、会社に合わせる就職活動をしてしまうと自分と会社とのギャップができてしまうと思うので、ありのままの自分をストレートに出す方がいいと思います。それで落ちてしまっても私はそれでいいと思っていて、自分には合わなかったということだと思います。
合わせるよりありのままをアピールした方が長い目で見た時に“本当に自分に合った会社に入れた”と実感できると思います。やりたいことを明確にして頑張ってほしいです。
インタビューしたのは…
トークナビ インターン 仁科 ゆう(にしな ゆう)
日本大学芸術学部放送学科2年
学生時代はダンス、バトントワリングに打ち込みました!
<取材後期>
初めてのインタビューで緊張気味で始まりましたが、
山村さんの前職お話やキャリアチェンジのお話に質問が止まらずいつの間にかリラックスしてお話することができました。どんな質問にも丁寧に返してくださる山村さんの優しいお人柄に魅了されました。
今回はインタビューに応じていただきありがとうございました。
プロフィール
山村燿
2016年からHonda本社ショールーム にて“Hondaスマイル”として3年間勤務。
ステージでの製品ナレーション・新車発表ナレーション・司会・MC・式典アテンド・機材操作など幅広く経験。
ショールームでは、多種多様なお客様を対応。
修学旅行生ツアーでのHonda歴史説明、採用会社説明会・インターンシップでの会社説明、司会を務める。保健体育教員免許・フィットネスインストラクターの資格も所有し、指導経験も有り。