2021年 加入
2021年 加入
今回は、瀬戸内海放送・NHK放送和歌山放送局のアナウンサーを経て「女子アナ広報室」第5期メンバーとして加入した、辻紗樹アナウンサーの一日に密着します。
――アナウンサーになろうと思ったきっかけは?
辻:小学生の頃から国語の時間に音読をするのがとても好きでした。絵本や小説を言葉に出して遊んだりすることも。
その延長線で声優やナレーターという職業に興味を持ち、高校3年生の時からナレーターの養成所に通い始めたんです。
でも中々うまくいかず、3年通いましたが養成所を辞めました。
それでもずっと心のどこかで話す仕事がしたい、このまま諦めていいのかなという想いがありました。
その想いがさらに強くなり、大学生の頃にアナウンサーを目指そうと決意しました。
――アナウンススクールには通っていましたか?
辻:大学3年生の3月から、4ヶ月間通いました。
通っていたスクールのレッスンでは、発声練習などに加えて、いかに自分の個性や魅力、アナウンサーになりたいという想いを相手に伝えられるかといったトークの練習をしていたんです。
アナウンサーを目指している周りの人よりもスクールに通い始めたのが遅いこともあり、焦りもありました…。
でもここでアナウンサー就活に挑戦しなかったら、一生後悔すると思っていたんです。
「もうやるしかない!」という気持ちで食らいついていきましたね。
――アナウンサー試験の特徴について教えてください。
辻:一般企業の面接と違うのは、カメラテストがあることです。
スタジオに入ってニュース原稿を読んだり、5つのパネルから1つを取ってそのパネルについて1分間フリートークをしたり。
映像に合わせて実況をするなど、本当に色んな試験がありましたね。
地方局試験で必ずと言っていいほどされる質問が、「その地域に対してどのような印象を抱いているか」というもの。
地方局を受ける学生達は全国を受けていくので、学生みんながその地域にゆかりがあるわけではないですよね。
だからこそ、受ける局の地域を好きになってくれるのか、どれくらい興味を持っているのかを確かめるための質問なんじゃないかなと思います。
――受ける局の地域について知るためには、どのような下調べをしましたか?。
辻:ある程度その地域で有名な特産品や観光地などの情報は必ず頭に入れてから試験に臨んでいました。
それに加えて面接を受ける前日に、局の周辺を探索し何があるのか、どんな人が住んでいるのか、自分が住んでいる地域とはどこが違うのかを観察しました。
――過酷な試験での心持ちはどのようなものでしたか?
辻:カメラテストにおいては、カメラの前での一発勝負なので、もちろん緊張もしました。
でも、緊張はみんなしているだろうし、無理にうまく話そうとはしませんでした。上手に話せたとしても、ありきたりな内容になってしまって面接官の印象に残らないんですよね。
間違えてもいいから、自分の言葉で話す。そして自分なりの意見をしっかりと相手に述べようと考えていました。
――内定までの道のりや、アナウンサー就活を通して感じたことを教えてください。
辻:とにかく夢中で駆け抜けました。
アナウンサー志望の学生には肩書きを持った綺麗な方が沢山いて、私自身は、ミス○○のような肩書きを何も持っていなかったんです。
だからこそ、同じ土俵に上がるのはやめて、とにかく楽しもう!と気持ちを切り替えました。
できるだけ楽しみながらやってみる事って大切だと思いますね。
――1日に密着させていただく前に、少し業務内容について教えてください。
辻:企業に取材をしてプレスリリースを作成したり、それを元にアプローチをしたり、その企業がメディアに取り上げられることになった際は取材に同席したりしています。
難しい業務ですが、掲載が決まったことを企業に伝えた時「自分達だけではできなかった」と喜んでもらえるととても達成感があります。
他にも、企業向けのプレゼン研修やヒアリング研修の講師もやっています。
相槌を打ってくれたり、質問をしてくれたり、意欲的に参加してくださるので楽しいです。
――アナウンサーになってよかったと感じる点を教えてください。
辻:「普段の生活では関われない業種の方たちとも出会える」ことが一番の良かった点です。
アナウンサーになって、今まで知らなかった世界や考え方に触れ、価値観がとても広がりました。
――今後の目標を教えてください。
辻:今後は、自分の強みや個性を見つけていきたいと思っています。
局にいたときは、待っているだけで仕事がもらえるのが当然でした。けれどフリーになると、仕事は全部自分で探さないといけなくなります。
「辻アナだからこそ任せたい」と思ってもらえる強みを身につけたいです。
不規則な生活や自然災害に振り回されることもありますが、それでもアナウンサーという職業は魅力的だと思います。
そして、コロナ禍でどの業界も仕事が減っていますがアナウンサーも例外ではありません。
イベントMCや司会の仕事が例年より極端に少なく、フリーは特に大変です。
しかし、どんなに大変でも原稿を読むことが好きという気持ちは変わりません。
これからもアナウンサーという仕事を続けていきたいです。
インタビューアー
トークナビ インターン 樋田 有紗 Toida Arisa
《取材後記》
周りに目を向けるのではなく常に自分と向き合い、「好き」に向かって全力な辻アナウンサーの考え方・姿勢から多くのことを学びました。
また、明るいお人柄に魅了されました。私も自分自身のことをよく知り、辻アナのように一つ一つの出来事を楽しむことを意識して、後悔のない生き方をしたいと思います。
トークナビ インターン 藤井 羽里 Fujii Uri
《取材後記》
小学校の頃から声に出して読むことが大好きだった辻アナ。
その気持ちを今も胸に、アナウンサーであり続ける辻アナの言葉には説得力がありました。
私も辻アナのように自分ならではの強みや個性を作りたいと思います。
今回はインタビューに応じていただきありがとうございました!
プロフィール
1993年1月16日生まれ 大阪府豊中市出身 元朝日放送系列のテレビ局アナウンサー 元NHK和歌山放送局キャスター 報道番組のキャスターとして様々な現場を取材。 企画の提案、原稿の作成、編集なども行う。 現在は関西を拠点にフリーで活動しながら、講師としても活動中。
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