現役アナウンサーたちが様々なジャンルで活躍する株式会社 TALK NAVI。
「女子アナ広報室」11期メンバーも、スキルを活かして活躍しています。
今回は、キャリアチェンジし「女子アナ広報室」で働く玉井容子さんの一日に密着します。
一度は断念したアナウンサーの道。自分を奮い立たせ「声」の仕事を目指して。
――アナウンサーになろうと思ったきっかけは?
玉井:高校、大学時代に放送部に所属していたため、アナウンサーは憧れの職業でした。
高校入学まで人前で話すことは苦手でしたが、
部活動説明会の時に、活躍する先輩の姿が眩しくて
「私も先輩のようにキレイな言葉で話せるようになりたい」と思い、入部を決意しました。
高校時代は全国大会で上位入賞者を目指し練習に励み、大学入学後も放送部に所属していましたが
「アナウンサーになりたい」という熱量を保てず、一度アナウンサーの道を断念しました。
大学卒業後、セールスプロモーション会社の営業職として勤務しましたが、結婚を機に退職。
その後は人間ドッグ施設で10年間電話受付をしていました。
医療の業界にいた関係で医学会の影アナウンスの求人を見つけたとき、
ふと、「やってみたい」と強く思いました。
その時、今の自分と高校時代に放送部で頑張っていた自分を照らし合わせたんです。
今更声の仕事はできるだろうかと不安もありましたが、
「あの時頑張れたのだから、今の自分にだってできるはず」と
自分を奮い立たせて医学会のアナウンスの仕事を積極的にするように。
その中で、「声」で伝えるということについて真剣に学びたいと考えるようになりました。
――クリニックの受付のお仕事はどのような内容でしたか?
玉井:電話での予約対応が主な仕事でした。
法人のお客様がメインでしたので、契約されている内容によって、
受診できる検査項目や当日お支払いいただく金額が異なるため正しくご案内し、
ご希望の日時で予約を取ることが主な仕事です。
当日安心して受診いただけるよう準備し現場に引き継ぐまで対応します。
――電話受付で身につけた力や試行錯誤したことを教えてください。
玉井:電話は相手の顔が見えません。
「声だけで」というのがポイントで、声に表情をつけることを大切にしていました。
明るい声で話すには、自分自身が笑顔でいること。
丁寧な対応をする際は、話すスピードや声のトーンに気を配るだけでなく、
正しい姿勢で話すことも重要です。
顔の表情や話す姿勢は「声」に現れます。
電話対応だけで相手に良い印象を与えるにはどうしたらよいかを考え、
お客様に満足いただけるよう常に心がけていました。
「声」を通して人と繋がっていく経験が大きな力になったと思います。
――受付のお仕事と司会の仕事に通じると感じていることを教えてください。
玉井:どちらも「声」で人に届けて繋げていくという部分に変わりはありません。
相手に寄り沿って、相手が求めていることを考えて行動することはどちらにも通じていると感じます。
――声だけで伝えるうえで大切にしていることを教えてください。
玉井:相手に寄り添うことです。
相手に対し思いやりがないと、相手を安心させる声は出せないのではないかな、と思います。
相手の思いを組み、相手が何を欲しているのかを考え、それを声で伝えられるように努めます。
例えば電話対応では、たくさんある人間ドック施設の中で選んでいただいたことに感謝する気持ちや、
お年を召した方を対応する際は、ゆっくり丁寧に話し受診項目の提案も行っていました。
相手によって話すスピードやトーンを変えることも大切ですね。
――玉井さんの一日に密着させていただく前に業務内容を教えてください。
玉井:今は様々なお仕事をさせて頂いています。
「女子アナ広報室」がメインですが、そのほかに営業のテレアポ業務、人事業務、
そして夢だった司会の仕事もさせていただいています。
上場企業の方を講師に招いて講演していただく経営者会での司会をレギュラーで担当しています。
――もともと司会以外の業務には興味はあったのですか?
玉井:広報の仕事に興味がありました。経験はありませんでしたがとても新鮮でした。
これまでの電話対応では、お客様との関わりが予約の時の一度きりだったんです。
そこが広報となると、一年の契約の中でずっとお客様に寄り添って関係を継続していく必要があります。
お客様と一緒に課題解決をしながら仕事をしていくのはとてもやりがいがあります。
営業のテレアポ業務も前職での電話対応の経験が大いに生かせています。
- 10:00
- 出社 朝礼、メールチェック
一日の初めに朝礼で必要事項を確認することで今日の動きをイメージして
チームで連携してスムーズに業務を行えるようにします。 - 11:00
- テレアポ
午前中は営業のテレアポをします。
「女子アナ広報室」の契約につながるよう、商談の日時を設定します。
日々目標を掲げ、反省点を生かしながら取り組んでいます。
新規の架電では、丁寧な対応と相手に寄り添う気持ちを忘れないことを大切にしています。 - 12:00
- ランチ
自分で作ってきたお弁当を食べて休憩したり、女子アナ広報室メンバーと食事に出かけることもあります。
- 13:00
- メディアアプローチ
お客様がメディアの掲載に繋がるようアプローチする業務です。
まず、プレスリリースを元にメディアの選定をします。
そしてどういう切り口で話すとメディアに刺さるのかを考えトークスクリプトを作成していきます。
この時も自分の話し方や伝えた内容によって相手が面白い、取り上げたいと思ってくれるかが変わってくるため、
相手に寄り添い、相手が求めていることを汲んでお話することが大切です。 - 15:30
- 司会業務、現場入り
経営者会の司会現場に向かいます。司会者になり、会場を声で演出する貴重な体験。
一つひとつの現場を大切に、来場していただく皆様、主催者の方に寄り添った進行を心がけます。
- 18:30
- 退社・帰宅
「声」で活躍したい人を応援してくれる会社だと感じ、入社を決意
――トークナビに入ろうと思ったきっかけはなんですか?
玉井:「声で、未来を変える」というビジョンに共感して入社しました。
声や話し方を磨くことで、自分に自信が持てるようになり、相手の伝え方が変わって、
コミュニケーションが円滑になります。人と人との繋がりが強くなっていくと、仕事の業績も上がっていくと考えています。
声の出し方や伝え方ひとつで、その人の未来が変わっていきます。
その重役を担っている「声」によって、活躍したいと考えていました。
トークナビは司会だけでなく、講師や広報の道もあり、「声」で活躍できる場がたくさんあります。
テレビ局でのアナウンサー経験がなくても、声で活躍したい人を応援してくれる会社だと思います。
――トークナビのお仕事のやりがいを教えてください。
玉井:「挑戦したい」という声を、樋田社長はじめメンバーがいつも応戦してくれます。
広報では複数の企業様を任せていただいたり、夢だった司会の仕事も任せていただけたり、日々やりがいを感じています。
広報の仕事は、初めは成果が出せず苦戦しましたが、
お客様が希望されていたメディアに取り上げられ、喜びの声をいただけたときには特にやりがいを感じています。
――最後に、学生に向けてメッセージをお願いします。
玉井:年齢に囚われず、自分の可能性を信じて挑戦してください!
キャリアチェンジには勇気も必要でした。
10年間務めてきた仕事を辞めて、ずっと夢だった声の仕事に挑戦して実際できるものなのか。
子育てと両立してやり遂げられるのか、様々な点で不安でした。
何か新しいことを始めるときは、リスクを取る思い切りも大切です。
今まで培ってきた力を生かせるのはどんな仕事なのか考え、
自分がやりたいことを実現するためにトークナビに転職し、今があります。
どんなことをやりたくて、どういうふうに成長したいのか、
自分自身と向き合い、そして自分を信じて一歩を踏み出してくださいね!
インタビューしたのは…
トークナビ インターン 清野 百芽 (せいの ゆめ)
津田塾大学学芸学部にて英語英文科を専攻中
学生時代はバドミントン、書道に打ち込む
≪取材後記≫
初めての取材で緊張するはずが、玉井さんの優しい話し方と雰囲気によって
緊張がほぐれとても楽しくお話を伺うことが出来ました。
人に寄り添い相手の気持ちを汲むことは誰でも簡単に出来ることではありませんが、
声にまつわる仕事だけでなく人と関わる上でとても大切なことだと、お話を伺った中で強く思いました。
私も玉井さんの思いやりや気遣いを、取材中のあらゆる場面で感じ
改めて玉井さんの培ってきたものの大きさを目の当たりにした気がします。
今後も玉井さんの近くでそれらを吸収していきたいです。
プロフィール
玉井 容子
大学卒業後はSP会社に営業職で就職。
その後クリニックへ転職し電話受付を10年勤め、2022年9月に株式会社トークナビに入社。
高校から大学まで放送部に所属し、社会人になってからも医学会の影アナウンスを中心に
声の仕事をする中で、声を使った仕事を続けたいと思い、弊社主催のオーディションを受ける。
電話受付をする中で話し方や伝え方の大切さを実感したことから
今後も声に磨きをかけて、思いやりのある話し手になりたいと考えている。