話し方・聞き方の法則 Communication Report

【好きを仕事に】岡弘子先生インタビュー!



NHK秋田放送局、NHKさいたま放送局で情報番組やニュース番組のメインキャスターやリポーターを7年間務めた岡弘子アナウンサー。NHKを離れた後2年間は家事育児に専念していたが、トークナビの講師研修を経て仕事復帰。現在はもうすぐ3歳になる子どもを育てながら、月に2~3回のペースでイベントの司会などをしている。

 

 休職から2年―。もう一度働こうと思ったのはなぜ?


子どもが1歳半になり少し余裕がでてきて、外との繋がりがほしいなと思ったことがきっかけでした。キャスターを務めたNHKさいたまを辞めたときに「いつか復帰してね」と言われたことが嬉しくてずっと心に残っていました。今までやってきたことが認められているんだと実感できたからです。いつかはこのスキルを活かしたことをしたいという気持ちがありました。

ただそれがアナウンサーなのか全く別の仕事なのか、働き始めるのはいつなのかというビジョンは描けていませんでした。そんな時、友人の紹介で代表の樋田社長とお会いしました。面接で、子どもを保育園に入れられていないため働くペースや時間に制限があることを伝えると、社長は「子育てとの両立が難しければペースを落としても構わない。むしろ、子どもがいるけど働きたいっていう人にこそ仲間になってほしい。」と話して下さいました。その言葉で気が楽になって、自ら積極的に働ける環境を整えていくようになりました。

夫も私が働き始めることを賛成してくれて、私が仕事の間は子どもの面倒を見てくれることになったので、現在は夫が休みのとれた平日や週末に働くことが出来ています。

 

 トークナビの研修に参加してみて


アナウンサーに復帰しよう!と決めてから、まずはトークナビの司会者研修を受けました。
正直なところ、研修に対して怖いイメージがあって、ダメなところをたくさん言われて落ち込むだろうと思っていました。しかし実際に参加してみると、和気あいあいととても明るい雰囲気!自分を非難される場ではなく、集まった仲間と課題について意見を出し合い、共に解決策を探していく時間でした。そこで自分の意見を言っても否定をされることもなく、これまで自分がやってきたことに自信が持てました。

実際に司会をしてみる実践の時間もありました。自分の司会に対するフィードバックでは、弱点はもちろん、自分では気づかなかった自分のいいところや強みをたくさん教えてもらえたことも嬉しかったですね。また、周りの仲間をみて、この人のこういうところを見習いたいと刺激も受けました。

研修後は仕事へのモチベーションが高まり「もっとうまくなりたい!早く仕事がしたい!」という前向きな気持ちに変わっていました。

 

 実際に働き始めてみて感じていることは?


現在は月に2~3回のペースですが、働き始めたことで生活にメリハリができました。仕事へ出かけるときは、これから始まることにわくわくしますし、メイクをしてスーツを着て、ヒールのある靴を履くと、いつもよりカッコいい自分になれた気がしてテンションが上がりますね。普段子どもと過ごす中では出てこないワードが飛び交う現場は緊張しますが、吸収することが多くて、一つ仕事を終えるごとにレベルアップしている気がします。
今では仕事の自分と母親の自分、妻の自分、いろんな自分を楽しめるようになりました。

また、毎日働いていた頃よりも一つの仕事を丁寧にできていると感じています。1回1回が貴重な機会だと感じますし、仕事後の疲労感や達成感が心地良いです。
仕事をすると、離れていた分子どもにも優しくなれますね。今仕事ができる環境や協力してくれている家族に感謝しています。

さらに、収入を得ることで物理的にも精神的にもゆとりが生まれたと感じています。収入があれば子どもの希望を叶える選択肢も増えますよね。これからも仕事を続けて、子どもがやりたいといったことをやらせてあげられる、好きなものを食べさせてあげられる母親でありたいなと思っています。

 

 今後の目標は?


そろそろ子どもが幼稚園に入る年になるので、もう少し仕事のペースを上げて、仕事の幅を広げていきたいです。今は司会やオンライン講座での仕事が中心ですが、キッズ講座や研修にも携わりたいです。トークナビの講師は人柄も実績も素晴らしい方々ばかり。私も経験を積んでそのひとりになれたらなと思います。

もし、今仕事から離れてブランクがあって復職出来ずに悩んでいる方がいたとしたら、「私でも出来たので出来るよ!」と伝えたいです。自分が思っているよりも周りの方は協力してくれます。少しでもやってみたいという気持ちがあれば、是非一歩を踏み出してみて下さい。