話し方・聞き方の法則 Communication Report

【好きを仕事に!】町田まあち先生インタビュー!


町田まあち Machida March

フリーアナウンサー

大学卒業後、政府機関広報に従事。
ミス沖縄及びミスワールド受賞者としてメディア出演後、テレビ局リポーターやラジオパーソナリティを経て、2020年に株式会社トークナビ入社。
現在はフリーアナウンサーとして、メディア出演や研修講師としても幅広く活動している。

 

 講師を始めたきっかけを教えてください。

大学では教育学を専攻し、震災以降毎月東北の中学校でアカペラを教えていた経験や、
米国でリーダーシップ研修を受けていたこともあり、以前から教育分野にはとても興味がありました。

トークナビに入社してからは、アナウンサーとしてのお仕事だけでなく、
研修講師にチャレンジする機会もいただき、講師としてのキャリアをスタートすることができました。

 

 講師として「心掛けていること」はありますか。

「安心して話せる場をつくること」
「一人ひとり丁寧に向き合うこと」
「相手の良いところを見つけて伸ばすこと」
この3つを意識しながら、気軽に学ぶことができる雰囲気づくりを心がけています。

自分自身の経験も交えながらお話したり、実践ワークも取り入れながら進めたりと、
長時間の研修でも「あっという間だった、良い時間だった!」と感じていただけるように試行錯誤しています。

 

 どのような瞬間にやりがいを感じますか。

寄り添い励ます中で、受講生の方々が「ステップアップできた!」と喜んでいる様子をみると、
とても嬉しい気持ちになりますし、深いやりがいを感じます。

研修準備の際は、毎回しっかりと時間をかけて入念に準備をして臨んでいるのですが、
「どのように工夫したらより効果の高い研修になるか」「相手に喜んでいただけるか」を考え、
試行錯誤する時間もとても楽しいです。

 

 町田アナにとって、思い出深い研修はありますか。

どの研修も印象的なのですが、とある企業様のビジネスマナー研修で、
「下を向く癖があって、目線が泳いでしまいます」と自信がない様子の受講生の方がいらっしゃいました。

寄り添ってサポートしながら、「マナーは“相手に対する思いやりの心の表現”なので、迷ったときや不安なときは
『相手に感謝を届けるんだ』という気持ちでまずは行動してみましょう」とお伝えしました。

実践を一緒に繰り返す中で、どんどん笑顔が増えて、最後は声のトーンも明るくなったことが大変印象的でした。

 

 「町田アナならでは」の研修があれば教えてください。

誰でも参加しやすいように「音をたのしむ空間づくり」を意識しています。

たとえば、企業様向けの話し方研修では『声づくり(発声練習・腹式呼吸)』を一緒に実践するシーンがあるのですが、
参加者の皆さんに気軽にチャレンジしてもらうために、手拍子をしてもらいながら発声することもあります。

声を出すことが恥ずかしい方でも手拍子は気軽にできるので、リズムをつけることで気持ちも明るくなり、
声が出しやすくなる方が多い印象でした。

これまでの音楽の知識や経験もフル活用しながら、たのしく学べる研修を心がけています。

 

 コロナ禍で増えてきたオンライン研修。その魅力は何だと思われますか。

日本全国どこにいても、気軽に学べる点が魅力だと思います。

以前とある企業様から、全国で働く社員に向けて研修をしてほしいとのご依頼を受けて、
北海道から九州の皆さまとお繋ぎして研修を実施したこともありました。

最近はオンラインで仕事や商談をする企業様も増えているようで、
「オンラインでの魅せ方・話し方」についても研修内でお伝えし実践をすることで、
すぐに日々の業務に活かせることも利点だと思います。

 

 ずばり、上手な話し方とは!

良き話し手は、最高の聞き手である」と考えています。

相手の考えや想いに寄り添い、アンテナをはってコミュニケーションをとる姿勢を持ち続けること。
ただ話しているだけだと一歩通行で伝わらないので、常にアンテナをはって話すことを心がけています。

そのためには、表情をよく見て、相手が聞きやすい声のトーンやテンポで話すこと。

そして、自分だけが話すのではなく相手の声を聞くために
「話しやすい場をつくること(問いかけ、うなずき、表情など)」を大切にしています。

 

 

 ビジネスで役立つ話し方のポイントを教えてください!

沢山あるのですが、「間を意識して話すこと」や「プロミネンス」もポイントです。

話し手が最も重要だと思う部分の前にすこし間をとること
強調したい部分をほんの少しゆっくり読むこと
アクセントの高低差をつけること

この3つを意識すると、より伝わる話し方になります。

 

 講師としての今後の目標を教えてください。

「心をひらいて相談しやすい講師」「一緒に歩める講師」になることです。

『話し方の研修を受けよう!』と思って来てくださることや、自分の話し方に向き合うこと、
自分の悩みを相手に相談することはとても勇気がいることだと思います。

私も初めの頃は話すことに自信が持てず悩みました。
でも、その分何度も練習をして、多くの現場を経験したから、今があります。

一歩踏み出す勇気を持って来てくださった受講生の皆さんに対して、感謝と敬意を持って向き合い、
全力でサポートする中で「話す楽しさ」を実感していただける講師でありたいと思っています。

 

 町田アナが考える「トークナビの魅力」はなんでしょうか。

トークナビは、「相手の良いところを見つけて伸ばすプロフェッショナル集団」だと感じています。

社内でも、仲間を褒めたり感謝したり…。一緒に喜ぶ雰囲気が常にあります。
なので、社外でも「お客様の良さや強みを見つけてビジネスの向上に貢献する」ことが得意です。

アナウンサー集団として「伝える」だけでなく「強みをみつけて最大限の効果を引きだす」ことができるのが魅力だと思います。

 

 最後に、講師を始めたい!と思っている方に向けてメッセージをお願いします。

研修を通して、誰かの大切な人生に寄り添い、背中を押せることに心から喜びを感じています。

研修前は話すことに不安を抱いていた方が、研修を通して自信を持って話している様子や表情を見ると、
感動して胸が震える瞬間が何度もありました。

自分自身がこれまで試行錯誤しながら経験してきたことを、
研修講師として活かすことができる仕事にやりがいを感じています。

ぜひアナウンサー講師としてご一緒できることを楽しみにしています!

 


インタビューしたのは…🎤

トークナビインターン 玉城 真由佳(Mayuka Tamaki

琉球大学4年生。大学では法学と琉球学を専攻。
沖縄県奨学生として米国留学後、第38代沖縄観光親善使節ミス沖縄スカイブルーとして活動。

<インタビュー後記>

常に努力を重ね、目の前の人やお仕事に真摯に向き合う姿勢はもちろん、
終始笑顔を絶やさない町田アナの朗らかな人柄に魅了されました。

「良き話し手は、最高の聞き手である」とお考えの町田アナが実践されている、
「相手に寄り添い、常にアンテナをはって話すこと」を私自身心掛けていきたいです。