話し方・聞き方の法則 Communication Report

相手の受け取り方が変わる!説得力のある話し方の4つのポイント


話し方で変わる

こんにちは!トークナビの三浦由起子です。
どんなに良いアイディアを持っていても、プレゼン会場で、セミナー会場で、お客様の目の前で、あなたの頭の中を全て見せることはできません。アイディアはあなたの話し方で判断されます。

面接やプレゼンの成否、プライベートでも相手へのお願い事を聞き入れてもらえるかどうかなど、小さいものから大きなものまで大事なことは全て話し方が関わっています。

 

いくらかでも変わると

説得力のある話し方にはいくつかポイントがあります。今回は4つ紹介しますので意識して取り入れてください。あなたの話は相手によく伝わるものになります。

もちろん、あなたの主張が必ず通るわけではありません。でも、これまですっかり流されてしまっていた話が相手に伝わるようになると、いくらか検討の余地が出てきます。

受け入れられなかったものがいくらかでも受け入れらるようになります。通らなかった主張がいくらかでも通るようになります。その積み重ねで結果は大きく変わります。

 

真似をする

説得力のある話を難しく考えて「自分にはできない…」と思っている人が多いです。でも、やり方はとても簡単です。今回紹介する説得力のある話し方の4つのポイントを自分も真似るだけです。

美味しい料理をレシピ通りに作るのと同じです。説得力のある話をする一番の近道は、説得力のある話し方を真似することです。意識して自分の話に取り入れてください。

 

説得力のある話し方4つのポイント

(1) サンドイッチ話法

スピーチやプレゼンの有名なテクニックの一つです。自分の主張+具体例・具体的な根拠+自分の主張=サンドイッチと覚えてください。「私が伝えたいことは◯◯です。例えば◎◎だからです。私が伝えたいことは◯◯でした。」

自分が伝えたいことをはじめに話します。次に例え話や主張の根拠となるものを具体的に話します。理論や概念はそれだけを聞いてもピンと来ませんが、具体的な話を聞くことで理解が深まります。

これだけだと具体例や具体的根拠だけが記憶に残ることになります。あなたが一番伝えたいことを印象づけるために、もう一度主張を繰り返します。

短い発表だけでなく、長時間の講演やプレゼンもこのサンドイッチ話法で構成すると良いです。

 

(2) 短い文章で話す

説得力のある人の話は短い文章の繰り返しで、テンポがあります。反対に、伝わらない人の話し方に共通するのは一つひとつの文章が長いことです。いくつもの内容が「〜ですけれども」「〜でして」という言葉で繋がっていて、結局何が言いたいのか分かりません。一つの文章に話題は一つが理想です。

心の中の自信の無さや自分の主張に迷いがあると、それを取り繕うために文章は長くなりがちです。なので、まずは自分が伝えたいことを明確にしておきましょう。自分でも何が伝えたいのか漠然としているものを相手に伝えることはできません。

 

(3) 語尾を言い切る

「〜です」「〜ます」「〜ください」と、語尾ははっきり言い切ります。「〜だと思います」「〜してくれると嬉しいのですが…」「こんな結果が出たんですけれども…」のように語尾が曖昧だと説得力に欠けます。

例えば、アナウンサーが番組でよく伝える「混みますので、時間に余裕を持ってお出かけください」という言葉。「混むと思いますので、時間に余裕を持ってお出かけした方がいいと思うのですが…」と、言葉を濁されたらどうでしょうか?

何ともスッキリしない気持ちになります。「次に何か続くのかな?」と次の言葉を待つ視聴者もいるでしょう。

語尾をぼやかすことは、優しく丁寧に話すこととは違います。「言い方がキツイ」と思われる原因は、話のどこかに感情的な言葉が入ったり声の表情がキツかったりするからです。語尾の言葉の問題ではありません。

「こんな結果が出ました」「お勧めします」「ぜひ検討ください」と、はっきり言い切ってください。「お勧めします」と言っても、買うかどうか判断するのは聞き手ですので押売りにはなりません。

 

(4) 上手に間を入れる

一本調子な話は説得力に欠けます。大事なことを強調するテクニックの一つに「間(ま)」があります。人は突然静かになると耳をすませます。強調したいキーワードの前に「トン」と間を空けます。

例えば「この企画の最大のメリットは(1秒の間)◯◯です」とすると、「メリットは一体何だろう?」と一瞬で聞き手の注意を引きつけることができるのです。

また、一つのことを話し終えたら数秒の間を空けるようにしてください。こちらは聞き手の理解のための間です。聞き手は間のあいだに話を理解しています。耳で聞いた情報を頭の中で整理するのに数秒の間が必要なのです。

間を空けずに次から次へと話すと「なんだか一生懸命話しているのは分かったけれど、結局何を言いたかったのだろう?」というのが聞き手の印象です。間は決して怖いものではありません。上手に取りながら話してください。

 

自分も話せるようになる

説得力のある話し方のポイントを4つ紹介しました。既にどこかで聞いたことのあるものだったかもしれません。大事なのは、自分がこれらを知っていることではありません。自分も実際に話せるようになることです。

日頃から意識して自分に話に取り入れるようにしてください。やがて身につきます。無意識でどんな時でもポイントに沿って話ができるようになります。