話し方・聞き方の法則 Communication Report

ジェスチャーを効果的に入れよう!


人前で話すとき、直立不動のまま言葉を発していると、早く終わらせたがっているような印象を与えてしまいます。

そう思わせないためには、ジェスチャーを入れながら話すといいでしょう。

動きをつければ緊張がほぐれますし、聞き手にも熱意が伝わりますから好感を持ってもらえます。

ただし、いきなりソフトバンクの孫正義社長のように大きく手を広げたり、スティーブ・ジョブズ氏のように歩き回ったりするのは、ハードルが高すぎます。

最初は、簡単なジェスチャーから始めてみましょう。

 

 ジェスチャーの基本

ひじを脇につけ、両手で箱が描ける程度のエリアで手を動かすのが、基本です。

たとえば、聞き手が10人程度なら、「こんなとき、みなさんなら、どうするでしょうか?」と言ってマイクを持っていないほうの手を少し前に差し出すだけでも、効果的なジェスチャーになります。

さらに、聞き手が30人以上で、スクリーンを使って話すような場面では、ひじを伸ばして腕全体で画面を示してみましょう。

このように、ジェスチャーの内容は、会場の大きさや人数によって変えると効果的です。

ただし、手を動かしすぎるのは、あまりおすすめしません。

手遊びをしているように思われますし、度が過ぎると聞き手が話に集中できないからです。

 

ジェスチャーは、「ここぞ」というポイントでさり気なく加えればいいのです。

数字の説明をするときに、指を2本立てながら「2倍です」と言うだけでも、十分強調する効果があります。

 

 手のひらの向きで相手を安心させる

また、何かを指すときには、「手のひら」の向きに注意しましょう。

手のひらは、必ず聞き手に向けること。手のひらを相手に見せることで、「あなたに敵意はありませんよ」という意思が伝わるからです。

テレビのお天気お姉さんが、「明日の東北地方はよく晴れるでしょう」と地図を示すときは、手のひらを地図と反対の方向、つまり視聴者に向けています。

こうすることで、視聴者が安心するように配慮しているのです。

 

 終わりに

慣れてきたら、話しながら歩くことに挑戦してみましょう。

ただし、ウロウロ歩き回ると不自然なので、説明に入る前にスクリーンの反対側に移動し、説明が終わったら元の位置に戻るなど、最小限の移動で構わないと思います。

このとき、ギクシャクしないようにするには、大股気味に歩くことです。

歩幅が大きくなれば、堂々としているように見えます。

逆に小股で移動すると、コソコソして焦っているような印象になってしまうので、気をつけてください。

 

あなたへのオススメ

▼現役女子アナ直伝!プレゼンテーション上達法

関連記事

▼緊張しないおまじないをつくろう!

▼本番前にじっくり準備をしよう!