2021年07月16日

アナウンサーを目指しているあなたへ…🎤


トークナビインターン生が、インタビュー形式でお届け!

今回は「アナウンサー就活編」です。

 

-アナウンサーになろうと思ったきっかけは?

声で人を元気にしたい」と思ったことです。
高校時代、野球のウグイス嬢をしていたことがきっかけで、声や言葉で人を励ますことができるんだと嬉しくなったんです。

あとは、NHK全国高校放送コンテスト朗読部門で入賞したことで、声で表現する面白さに気付きました。

そして、初めて持った夢がアナウンサーという職業でした
早起きが苦手だったんですが、朝の情報番組のお天気お姉さんが爽やかにお天気を伝えてくれるのを見るのが楽しみで、早起きするようになり、憧れました。

-沢山の検定を持っていることに驚いたのですが…

10代~20代にかけて10以上の資格を取りました

目標を達成することが昔から好きで。(笑)色々な知識を沢山得たいなと思いました。
後に、ビジネス系の検定は会社設立時に役立つことになりました。

アナウンサー就活の時に自分の強みとしてあげていたことは何ですか?

強みは、「人の話を聞くこと」です。
2005年に愛知万博があった際、世界各国の首相や活躍している方にインタビューする学生キャスターを経験しました。
その時に、相手が心地よく話せること相手の話を引き出すことに魅力を感じて。

ただ、大学時代は自分の強みが分からなくて…。
アナウンサーを目指す人は、もちろん話すのが得意な人が多いんですね。
でも、私は話すのが苦手で。それで必死に訓練をしました。

その時は、名古屋の大学の通いながら、毎週東京のアナウンススクールに通っていました(笑)
本当に話せなかったので、必死に勉強して話せるようにしました。

毎週、新幹線を使ってということですか?行動力がすごいですね!

そうですね。夜行バスを使うこともありました。今思うとちょっと驚きます(笑)
なにかこれを達成しよう!という目標を定めるとそれに向かって突進するところがありますね。


-アナウンサー就活の写真・ESで、樋田さんが工夫していたことはありますか?

まず、エントリーシートが通らなければ面接さえしてもらえないので、そこにとにかくこだわりました。
この1枚、2枚でいかに自分をPRするかなんです。新聞に見出しがあるように、
特徴とかPRしたいことを太字で書いて、
色んなペンを使ったりして、
受け取った人が一瞬でこの人は何ができる人だというのをすぐに分かってくれるようにしました。

最初は、なかなかエントリーシートが通らなくて苦戦しました。
一方で、エントリーシートが通過したら面接は突破できたんです。なので、エントリーシートが課題だと感じていました。

写真も何回も撮り直しましたね。慣れないので目が怖い写真になってしまい、それだと魅力的には見えないので、
笑顔の練習をして、写真も納得が行くまで6回ほど写真館で撮り直しましたね。
でも、それぐらい写真とエントリーシートは大事なので、何度でも繰り返して、色んな方にも見てもらいました。

-アナウンサー就活は本当に大変だと思うのですが、樋田さんが一番大変だと思ったことはなんですか?

全体的にアナウンサー就活って、競争率が高すぎるんですね。
なので勿論、ESにも苦戦するのですが面接に進めても、面接では同じように努力してきたライバルがいるんです。
みんなが眩しく見えるんですね。それで他人と比較してしまい自分が劣って見える。
当時はまだ自分に自信がなかったので。メンタル面で最初は苦戦しましたね。

でも、気持ちで負けていたら突破なんて出来ないので、限られた面接の時間で、
いかに分かりやすく自分の努力を伝えられるかという…1回1回が勝負という感じです。

特に、地元局の試験は最初15秒くらいの原稿を2枚くらい渡されて、その原稿読みで合否が決まったりするんですね。
当時、富山だったんですけど、富山まで全国から飛行機などで集まってきて、
大体ブースで「お疲れ様でした!」と言われるか「次の部屋へどうぞ!」と言われるかで。
今までの努力が、この30秒ほどで決まってしまうんですね。
-たしかに、地方局の方が即戦力重視と聞いたことあります。

そうです!やっぱり、育てている時間がキー局よりあまり取れないので即戦力採用ですね。
数十秒で出口と入口が…(笑)飛行機でわざわざ来たのに、1分以内で帰ってしまう子もいましたね。

試験の時に声が震えてしまう人は使い物にならなので、
試験を生放送だと思って臨まないとアナウンサー試験は突破できませんね。

運命は一瞬で決まってしまう…(笑)

-原稿読みはどんなことに意識しましたか?

原稿読みは、「伝えようという気持ち」。アナウンススクールでは、技術の指導がメインなんですけど、
あまりにもそこに意識がいきすぎるとロボットのようになるんですよ。

ただ文字を追う声と、伝えようとして発する声は全く違うものになるので、
伝えようという気持ちを忘れずに読むことが大切ですね。

-試験に落ちると、気持ちも落ちてしまう…そんな時、どうやってモチベーションを保っていましたか?

何故それをやりたいかというのをよく考えることかな。
分からずに行動すると、落ちた時に凹むという感情だけが残ってしまうので、だとしたらそれはやらない方がいいです。
本当にやりたいことだけに絞る。インターンに合格するためというより、インターンの経験が、
将来なんの役に立つのかを考えて挑むという感じですかね。

将来それが必要か分からないままだったら、出さなくてもいいと思います。
特にアナウンサー就活は、競争率が高すぎるため、応募された書類をじっくり読んでもらえずに落ちる可能性が高い…。
なので、自分に非があったと考えず、気にしすぎない方がいいと思います。

落ちた時は、考えてもしょうがない事は考えない
落ち込んでいても、時間が経つだけなので、次のことを考えた方が良いですね。
どんよりしていても体に悪いですし(笑)


PLOFILE

樋田かおり Kaori Toida
株式会社トークナビ 代表取締役 アナウンサー

2008年 日本テレビ系列 青森放送にアナウンサーとして入社。
報道番組のお天気キャスターやニュースキャスター、7時間生放送のラジオパーソナリティなど
テレビ・ラジオの放送現場を経験。

28歳で独立し1年後、株式会社トークナビを設立。
話すことの大切さを広めるためスピーチトレーナーを全国に育成し、研修事業を展開する。
身体全体を使ったユニークなトレーニング方法が話題を集めている。


INTERVIEWER

トークナビ インターン
大田 新奈 niina ota
≪インタビュー後記✎≫
今回はアナウンサー就活について樋田さんにお話を伺いました。
アナウンサー就活のリアルをお話ししていただき、その特殊さや厳しさを感じました。
また、樋田さんの行動力や努力家な一面が印象的でした。
「考えてもしょうがないことは考えない!」という言葉は、
終わったことでクヨクヨ悩みがちな私にとても響く言葉でした。

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