話し方・聞き方の法則 Communication Report

「えー」「あのー」をなくす2つの方法


本番前に気づきました

こんにちは!トークナビの三浦由起子です。
「 プレゼン本番を前に自分で動画を撮って練習しました。『えー』『あのー』を連発しているのがすごく気になりました…。」と、相談を受けました。まずは、本番前に練習しているのが素晴らしいです!

自分の喋りを客観的に見てみると気になる点が出てくるものです。「えー」「あのー」は自分についてしまった癖です。「言わないようにしよう!」と、意識をすると必ず改善できます。そのためにまず自分で自分の癖に気がつくことです。

 

気づいて、意識する

そのため、練習して自分で気がついたから良かったのです。
今回は「えー」「あのー」を無くすために具体的に意識するべき2つの点を紹介します。

 

癖の改善のために意識する2つのこと

(1)間を恐れないこと

「次に何を話そうか?」考えているときに「えー」と出ています。沈黙が怖いからです。でも、普段の会話にも5秒から7秒の間(ま)はあるはずなのです。数字を聞くとけっこう長い間だと感じると思いますが、ごく自然な間です。

人は間のあいだに話を理解しています。間のないプレゼンは聞き手の理解が追いつかず右から左へ流れてしまうものです。これでは、話す意味がないですよね。だから、間を恐れて「えー」と逃げなくていいんです。聞き手の理解のためにあえて間を作ってください。

(2)文章を短くすること

文章の途中でも「えー」「あのー」がたくさん出ます。

例えばこんな感じです。「この商品のお勧めはですね、小型で持ち運びやすいので、あのー、いつでもどこでも作業可能なところなんですけれども、えー、衝撃に強く安全性にこだわっていまして、自信を持ってお勧めしますので、えー、ぜひともご検討していただけたら嬉しいんですけれども…。」

文の途中で「えー」「あのー」と発している箇所は、実はその前に「。」で区切ることができます。区切ってみると、「この商品のお勧めは小型で持ち運びやすい点です。いつでもどこでも作業可能です。また、衝撃に強く安全性にこだわっています。自信を持ってお勧めしますのでぜひご検討ください。」と、なります。

どうでしょうか?1つの文を短くして細かく区切るとかなり話しやすくなります。「…しまして」「…ですけれども」を接続詞のように使うとどんどん文章が長くなります。頭で考えながら次の言葉を探している状態です。だから「えー」「あのー」と出てきます。「~です。」「~ました。」と、文章は短く言い切ることを意識してくだい。

『言い切ることができないんです…』という方がいます。自信を持って話すとはっきり言い切ることができます。文章が長く、さらに「えー」「あのー」の連発はあなたの自信のなさを表します。自信なさげに話しても相手には何も伝わりません。

その自信をつけるために!質問者のように本番を意識して練習することはとても大切です。

 

伝えたいことを明確に届けること

「えー」「あのー」は多すぎると耳に障りますが、完全に無くそう!ゼロにしよう!と思わなくても大丈夫です。数えるくらいであれば、それも自然なことです。スピーチやプレゼンなど改まった場でいきなり「えー」と出てしまっても『もうダメだ…』と焦ることはありません。

気にし過ぎると伝えたい内容に集中できなくなります。「えー」「あのー」の癖を改善する目的は、あなたの伝えたいことをより明確に相手に届けることのはずです。この気持ちも大事にしてください。